関東経済産業局主催のセミナーに登壇

「外部人材の力で企業は変わる」——経営課題と人的資本への向き合い方

2023年7月11日、関東経済産業局主催のセミナー「多様な人材活用による経営課題の解決方法セミナー」に、パネリストとして登壇させていただきました。ご一緒したのは、実際に外部人材を活用して経営課題の解決に挑んでいる企業の経営者の皆さんと外部人材。会場には、企業経営や人事戦略に関心のある方々が多く参加され、熱気あふれる時間となりました。

このセミナーでは、新潟県燕市の事例をもとに、兼業・副業人材を活用してどのように経営力の強化やイノベーションを実現したのか、実践的な視点から紹介されました。私が登壇したパネルディスカッションでは、「人手不足をどう乗り越えるか」「外部人材に何を期待し、どう関係を築くか」といったテーマについて、企業側と人材側、それぞれの立場から率直な意見を交わしました。

とくに近年注目されているのが「人的資本経営」という考え方です。これは、人材を“コスト”ではなく“資本”と捉え、その力を引き出しながら企業の成長につなげていくというもの。少子高齢化が進む地方では、慢性的な人材不足が深刻化しており、社内だけで課題を解決するのは限界があります。そこで、外部の力をどう取り込むかが重要な経営戦略になってきているのです。

外部人材の活用には、もちろん工夫が必要です。ただ、一度うまく機能し始めると、そのインパクトは大きいと言えます。たとえば、社内にない専門性を補ったり、事業の視点を広げたりといった効果が見られます。また、社外の人材が入ることで、組織全体に「変化」を促すきっかけにもなります。企業文化や内部の前提が見直され、社員自身も新たな刺激を受けることが多いのです。

今回のセミナーでは、そうした「うまくいく外部人材活用」のポイントも具体例を交えて共有されました。企業にとっては、ただの人手補充ではなく、成長戦略の一部としてどう人材を巻き込むかが鍵になります。そして、それを成功させるためには、経営者自身のマインドセットも大きく問われるところです。

ご参加いただいた皆様にとって、このセミナーが外部人材活用を考えるきっかけになっていれば嬉しく思います。今後も、こうした事例や気づきを発信しながら、「人と企業がともに成長する」関係づくりをサポートしていきたいと考えています