商品企画フィールドワークを終えて

【商品企画フィールドワーク開催レポート】“素人”の想像力が、プロの現場を動かす──共創から生まれる学びと可能性

先日、念願だった「商品企画フィールドワーク」を初めて開催しました。

会場は、新潟・燕三条の伝統技術を守り続ける「ミノル製作所」。実はこのプログラム、数年前から私の中でずっと温めていた企画です。

今回の参加者の中には、ミノル製作所が実施したクラウドファンディングのリターンとして、このフィールドワークに申し込んでくださった方もいらっしゃいました。こうした形でのご縁がつながること自体、まさに“共創”の証だと感じています。

「プロじゃないからこそできる」商品企画の挑戦

このフィールドワークのコンセプトは「商品企画のプロではない一般のユーザーが、現場の技術を学び、誰に何を届けたいのかを考え、最終的に企業の経営者に企画提案を行う」というもの。

事前には、「自分にそんな提案ができるのか不安です…」という声もありました。ですが、3日目の工場見学で、参加者の皆さんの表情が一変。ミノル製作所の社長の情熱、技術へのこだわり、未来を見据えたエネルギーに直に触れ、全員がインスパイアされたのです。

想像を超えるアウトプットに、感動。

最終日、参加者の皆さんは何枚もの企画書を仕上げてくれました。
しかもその内容がどれも個性的で、本当に「想像もしていなかった角度」からの提案ばかり。
正直なところ、ここまでアウトプットが出てくるとは、私自身も驚かされました。

「刺激的で、期待以上の学びがあった」
「視点が広がり、他の参加者との対話も本当に有意義だった」
そんな感想をいただき、この取り組みの可能性をあらためて実感しています。

異なる視点が重なることで、可能性が広がる

今回ご参加くださった方々は、初対面同士ながら、それぞれ異なる専門性を持っていました。立場も視点も違うからこそ、アイディア出しの過程ではお互いに刺激を与え合い、視野が広がる瞬間が何度も訪れました。

まさに、「越境」の力です。

モノづくりの現場は、技術を見せるだけではなく、人の想像力を引き出す力も持っている。そんなことをあらためて感じる4日間となりました。

このフィールドワークは、商品アイディアを外部から募りたい企業様にも、非常におすすめできるプログラムです。
私自身も、参加者と企業がつながり、アイディアが形になっていく瞬間をこれからもっと増やしていきたいと思っています。